Ｎ ＢＯＸ ブレーキピストン戻らない

車検整備でお客様からのご要望でブレーキを踏むと異音がするとのことで点検依頼があり
右フロントブレーキパッドが摩耗して残りわずかですのでブレーキパッドの交換です。

ブレーキパッドを外して点検すると画像のように摩材部分全体が焼けて墨のような状態に
なっていました。

ブレーキキャリパーのピストンが途中から全く戻る気配が無く
お客様には車検時に必要な交換部品やブレーキパッド交換の見積りは連絡済みでしたが
イレギュラーが発生しましたので
ブレーキキャリパーオーバーホール見積りを別途追加で連絡を取っているところです。

お客様から連絡が来るまでの間に左ブレーキの状態を確認しているところです。

左ブレーキキャリパーの錆び付きは少なくブレーキパッドは多く残っておりました。
お客様から追加見積もりの内容で修理してくださいとのことで連絡が入り
ブレーキキャリパーオーバーホール修理でキャリパーアッセンブリーを外したところです。

オーバーホールで左右のブレーキキャリパーを外して分解したところです。

オーバーホールで左右のブレーキキャリパーを分解した結果ですが右側のキャリパーや
ピストンには多く錆が多く発生しておりました。

ブレーキキャリパーを組み付けてしまえば分からなくなりますがそこは妥協しません。
ブレーキキャリパー内部に発生した錆が少しでも残っていると
せっかくオーバーホールしたキャリパー内部に錆の発生が早く進行しますのでとことん錆を
除去して洗浄したところです。

ブレーキキャリパーオーバーホールで組み付け完成です。
画像は撮り忘れましたがピストンを磨いて再使用するとピストンのメッキ部分が剥がれて
ブレーキフルードが漏れだして無くなるとブレーキが効かなくなる恐れがありますので
安心して安全に乗っていただくためにもピストンは新品部品に交換させていただきました。

ブレーキディスクは磨いて再使用する予定でしたが
作業の途中半ばにお客様から心配ですからブレーキディスクも左右同時交換してくださいと
連絡が入り右ブレーキディスクを外したところです。

外した右フロントブレーキディスクとパッドです。

次に外した左ロントブレーキディスクとパッドです。

左フロントブレーキ組み付け完了です。
ブレーキディスクは鉄で出来ていますので使用環境にもよりますがやはり錆が出ますので
少しでもブレーキディスクを錆びから保護するために当店では
部品の仕入れ値は高いですがお客様の為にも錆止めコーティング済みブレーキディスクを
使用して交換しております。

右フロントブレーキディスク組み付け途中半ばですが
当初はブレーキパッド交換の見積りでしたが作業途中でブレーキキャリパーの錆び付きが
発見され追加見積りとなりお客様にご迷惑をおかけしましたので
中央部分のハブ左右をサービスで錆の除去と黒色で塗装させていただきました。

今回ブレーキキャリパー引きずりでオーバーホール時に交換させていただいた部品です。

右側ブレーキも組みあがりブレーキラインのエア抜きとブレーキフルードを交換して
画像を取り忘れましたがブレーキディスクとパッドのアタリ付け行い
ホンダ Ｎ ＢＯＸ（ＪＦ１）ブレーキピストン戻らない（ブレーキ引きずり）修理は完成しました。
長いブレーキ修理例を最後までご覧いただいてありがとうございました。