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施工例

100系チェイサー ABS警告灯点灯

100系トヨタチェイサー(JZX100)ABS警告灯点灯修理のご紹介です。
自動車を安全に確実に停止させる為のABS装置ですが、警告灯が点灯していては
せっかくの装備も作動しなく、ブレーキをかけた時にタイヤがロックすると確実な
停止の困難や危険からの回避が出来なくなり、ABS警告点灯で修理をするなら
石川県金沢市の安心・安全 車検専門店「オートサービスワカミヤ」にお任せ下さい。

ABS(アンチロックブレーキシステム)警告点灯修理ではDLCカプラに故障診断機を
接続してDTCを読み取りますが、今回は車両のチェックランプ点滅回数からの診断です。

故障診断機(スキャンテスター)が無くてもエンジンルームなどに装着してあるDLCの
カプラ(データーリンクカプラ)に
専用のショーとピンなどで短絡させて故障コードを読み出す事が可能な車種もありますので
今回は故障診断機を使わずに修理です。

専用のショートピンで端子を短絡させると、メーター下部に備え付けランプが数多く点滅を
開始します。(多くのウォーニングランプが点滅を開始します)
そこでABS系統の点滅回数の読みとりと点滅回数をメモします。(修理書を参照)

読みとった点滅回数が「31」でしたので、故障個所はフロント右スピードセンサー系統の
異常が考えられ、右フロントスピード(ABS)センサーから点検に進みます。

右フロントスピード(ABS)センサーの取り付け位置です。

ABSセンサーのカプラを外してターミナル部分の接触具合を目視で点検していますが
これと言って異常は見つかりませんでしたので次に進みます。

めったにない事ですが、車輪と一緒に回転するシグナルロータの歯欠けや空転している事も
あることから、ABSセンサーを外してシグナルロータを点検しております。
特に露出しているシグナルロータは要注意です。

ABSセンサーハーネスは車の走行状況に応じて常に変化しますので
センサーを外して配線の曲げ伸ばしなどで断線や抵抗値の変化が無いかを点検していますがこれと言って問題がなさそうなので次に進みます。

左フロントABSセンサーの抵抗値も測定すると右フロントセンサーと同じでしたから
センサー自体に問題がなさそうなので次に進みます。
左右センサーが同じ部品であればセンサーを付け替えてDTC(エラーコード)の変化を
見てみたかったのですが、残念ながら違っていて左右の付け替えは不可でした。

ABSコンピュータと車両ハーネス間の故障も考えられますのでABSコンピュータと
ご対面です。

ABSコンピュータからカプラを外し
右フロントABSセンサーとつながっているハーネス間の断線や左右の抵抗値に違いが
ないかなどをサーキットテスターで点検していますがこれと言って問題がなさそうなので次に進みます。

ABSコンピュータがどうもあやしそうな感じでメーカーに部品の在庫状況を確認すると
メーカー欠品でさらに部品が製造廃止となっておりました。
また、中古部品も探しましたが残念な事に部品在庫が無くいつまでも待つわけにもいかず
さてどうするか?

ABS修理は部品欠品で不可とあきらめてお客様に連絡するか迷いながら修理書を入手して
配線図とにらめっこです。

ルーペを持ち出して来てABSコンピュータを眺めていると何やらハンダ割れが見つかり
ハンダの付けなおし(修正)で直るかもと明かりが見えてきました。

画像では見えづらいですが右フロントABSプラス端子のハンダが割れているのが今回の
原因と考えられることから端子にハンダの付けなおしにトライです。

久しぶりに奥の方にしまってあった精密ハンダごてと延長コードを出してきました。

久々なのでうまくいくかは不安でしたが、ABS修理にはともかく頑張りしかないのです。
息を止めて慎重に際ハンダをしております。結果はどうなったか?

ABSコンピュータを組み付けてエンジンを始動、お見事ABS警告灯は消灯しました。

以後、燃料を入れて30Km位走行しましたがABS警告灯の再点灯もなくトータルの
走行距離が17万Kmオーバーの
トヨタ チェイサー JZX100のABS警告灯点灯の修理は無事に完成しました。
以上になりますが最後まで読んでいただいてありがとうございました。
時の流れとともにコンピュータの使用が多くなったこのごろの自動車ですが、何かの参考に
していただければ幸いです。

オートサービスワカミヤ
〒920-0054 石川県金沢市若宮1-95
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