ラパン エアコン効かない ＨＥ２２Ｓ

エアコンコンプレッサーが常に回り続けていると同時に本体からゴロゴロと異音が出ている
状況でした。

ターボ付きのエンジンの場合はターボが邪魔して、エアコンゲージの取り付けが困難な為に
フロントバンパーの取り外しから作業の開始となります。

エアコンゲージを取り付けてエアコンガス量及び圧力を点検すると、ガスは通常より少なく
初めてのエアコンガス補充で有れば
エアコンガスとコンプレッサーオイルの補充で大丈夫かと思われましたので、お客様に確認
したところ、何度かガスを補充したとの事ですのでガス漏れ点検の結果、エバポレーター
からガス漏れがしておりましたので
お客様に確認の連絡を取りエバポレーターの交換と作業を進めていきます。

まずはエアバッグ＆電動パワステアッセンブリの取り外しから作業を進めていきます。

社外ナビが装着されていましたので、ナビユニットの取り外しです。
テレビアンテやＥＴＣ、ドライブレコーダーケーグルの取り回しなどによっては別途に追加
料金が発生する場合がありますので、ご了承ください。

インストルメントパネル（ダッシュ）一式の取り外しです。

続いてエアコン＆ヒーターユニット（ブロアーモーターケース含む）アッセンブリを外して
行きます。
画像をとり忘れましたが、エアコン＆ヒーターユニットを外す前にエアコンガスの回収と
エンジン冷却水の抜きとりが必要です。

外れたエアコン＆ヒーターユニットアッセンブリです。

エアコン＆ヒーターユニットアッセンブリを分解してエバポレーターの状態を確認している
ところです。
画像からでは見えづらいですが、エバポレーターのスポンジ部分にエアコンガスと同時に
漏れたコンプレッサーオイルが相当に付着しておりました。

エバポレーターのスポンジ部分を触ると漏れたコンプレッサーオイルが指に付着しているのが
わかるかと思われます。
きれいな指先の画像であればよかったのですが、これが日々仕事をしている指先ですので
ご了承ください。

交換するエバポレーターセット一式です。
セット内容には、エバポレーター本体＆ケースガイド、エバポレーターの温度を感知する
サーミスター（ＥＶＡ）センサー、エキパンの取り付けに必要な六角ボルト＆オーリング
エキスパンションバルブステー及びパッキン等が含まれております。
メーカーが発行している取り付け要領書にしたがってエバポレーターの交換が必要です。

エバポレーターセット一式交換している途中になります。

エバポレーター交換でエアコン＆ヒーターユニットの組み付け完成したところです。

組みあがったエアコン＆ヒーターユニットを取り付ける準備をしているところです。

外した時と逆の順番に部品を取り付け、インストルメントパネル組み付け完了です。
そこで、エバポレーターからのガス漏れのメーカー保証は
新車を登録した日から３年間ただし走行距離が６万Ｋｍまででしたが、変更後の保証期間は
新車を登録した日から９年間までとなっております。

エアコンガス漏れと同時にコンプレッサーオイルの漏が原因で、コンプレッサー内部から
異音と同時に圧縮不良を起こしていますので、エアコンコンプレッサー交換が必要です。

リビルトコンプレッサーと外したコンプレッサーの新旧部品です。

また、エアコンコンプレッサーがオイル不足でリコールとなっていますので、エアコンが
冷えないなどの症状が出た場合には早めの点検をお勧めいたします。

お客様のお車は保証年月がすでにオーバーしていましたので、ガス漏れでエバポレーターの
交換やコンプレッサー交換は有償修理となります。

エバポレーターとコンプレッサー交換と同時にエンジン冷却水を抜きましたので
エンジンのウォータラインのエア抜きを行った後に
エアコンサイクル内部部品は湿気でトラブルを発生する可能性がありますので、しっかりと
真空引きをしております。
ここで気がついた方もおられますと思いますが、夏場のエアコン修理が混みあう場合でも
エアコンゲージが二つありますので、安心して任せていただければ幸いです。

エアコンガスを規定量まで補充して、アルト ラパン（ＨＥ２２Ｓ）エアコンガス漏れが原因で
エバポレーターセット及びコンプレッサー交換の修理が完成しました。
最後になりますが
アルト ラパン、パレット、ワゴンＲのお車でエアコンが効かない、コンプレッサーから異音で
お困りの方がおられましたら
お客様のご要望など、出来る限り答えさせて頂きたいと思っておりますので、工場まで
来ていただければ幸いです。